札幌市のデパート「丸井今井」「三越」が全館で営業再開

札幌市のデパート「丸井今井」「三越」が全館で営業再開
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緊急事態宣言の解除を受けて、札幌市のデパート「丸井今井札幌本店」と「札幌三越」が28日、1か月ぶりに全館の営業を再開しました。
「丸井今井札幌本店」と「札幌三越」は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、先月18日から休業していました。

その後、今月20日から食品フロアに限って営業していましたが、緊急事態宣言が解除されたことを受けて、28日から全館の営業を再開しました。

営業を前に、店の前では買い物客が入り口の前に列を作り、午前11時のオープンとともに次々と店に入っていきました。

利用にあたっては、来店客にマスクの着用を求めるほか、入り口に自動で体温を測る機械を設置して、体温が37度5分を超える客に入店を控えてもらうということです。

訪れていた70代の女性は「化粧品がなくなってしまったので買いに来ました。いつも来ている店舗なので、休業期間中は寂しかった。この日を待ってました」と話していました。

札幌丸井三越の林明彦経営企画マネージャーは「緊急事態宣言は解除されたが、対策をしっかり取りながら、買い物を楽しんでもらいたい」と話していました。

店では当面、午前11時から午後7時まで、通常より時間を短縮して営業することにしています。

試着はフェイスカバーかぶって

北海道は、すでに感染の第2波を経験しています。

多くの施設が再開され、人の行き来が活発になる中、第3波を抑える感染拡大防止と、社会・経済活動の両立が課題となっています。

札幌市のデパート、「丸井今井札幌本店」と「札幌三越」も、感染が拡大したことし2月下旬ごろからの第1波、4月上旬ごろからの第2波を受けてそのつど、対応を迫られました。

デパートでは、ことし2月28日に北海道が独自の「緊急事態宣言」を出した際、直後の日曜日を一時、臨時休業しました。

そのあと、北海道内で感染者が減少傾向だった間は、通常より時間を短縮しながら営業を続けました。

しかし、4月に入って北海道内で感染者が増加し、政府の緊急事態宣言の対象地域に北海道も含まれたことから、18日から再び全館で休業しました。

その後、今月20日から食品フロアのみ営業を再開し、28日から時間を短縮したうえで全館で営業を再開しました。

再開にあたってデパートでは、店内での感染防止対策に追われています。

来店客にマスクの着用を求めるほか、入り口に自動で体温を測る機械を設置して、体温が37度5分を超える客に入店を控えてもらうということです。

また、接客を担当する一部の従業員は、マスクに加えてフェイスシールドを着用しています。

さらに試着の際の対策として、服の場合は、服と顔との接触を避けるため、フェイスカバーをかぶるよう求めていることに加えて、靴の場合は、はだしでの試着は控えるよう求めています。