東京 新たに15人感染確認 3人死亡 新型コロナウイルス

東京 新たに15人感染確認 3人死亡 新型コロナウイルス
東京都は、28日、都内で新たに15人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1日の感染の確認が10人台になるのは3日連続で、これで都内で感染が確認された人は合わせて5195人になりました。
東京都は28日、都内で新たに10代から80代の男女15人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1日の感染の確認が10人台になるのは3日連続です。

15人のうち7人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、8人は今のところ感染経路が分かっていません。濃厚接触者のうち1人は、集団感染が発生した疑いのある小金井市の武蔵野中央病院の職員だということです。これで都内で感染が確認された人は合わせて5195人になりました。

一方、都は感染が確認された70代から80代の男女3人が死亡したことを28日明らかにしました。これで都内で死亡した感染者は合わせて299人となりました。

小池都知事「少し増加傾向」

東京都の小池知事は記者団に対し「少し増加傾向にある。感染経路が不明な方も8人で、『クラスター』の関係もあったが、大型連休明けの傾向としては結構、若い方が多い。まだ調査中だが、傾向として夜の街の関係が多い」と述べました。

そのうえで休業要請などのさらなる緩和について「専門家にいろいろな分析をしてもらった。それらを考えながら総合的な判断ということになる」と述べ、29日に対策本部会議を開き、緩和の時期も含めて判断したいという考えを示しました。

20代~30代が半数超 接客業も

東京都によりますと28日に感染が確認された15人のうち、半数以上の9人が20代と30代です。

また、9人のうち半数以上は今のところ感染経路がわかっていないほか、飲食や接客業に携わる人が複数、いるということです。

東京都福祉保健局の担当者は「若い人たちが感染する背景には大型連休が明けて外に出る機会が増えていることがあるのではないか」と分析しています。

そのうえで「休業要請が緩和されて『ステップ1』になったが、ウイルスがなくなったわけではない。マスクの着用や手洗いをして気をつけてもらいたい」と注意を呼びかけています。

都の指標の状況

東京都は、感染の状況などについて指標を設定したうえで毎日モニタリングし、休業要請の段階的な緩和や再び要請を行うかどうかの目安としています。

このうち、緩和の段階を進める場合、新たな感染の確認は1週間の平均で1日あたり20人未満、新たに確認された人のうち感染経路が不明の人の割合が1週間の平均で50%未満、感染確認の週単位の増加比率が前の週より低くなるかなどを目安として、医療体制なども考慮して総合的に判断するとしています。

東京都が28日公表した指標は新たな感染確認が1日あたり9人、感染経路が不明の人の割合が54.0%でした。また、週単位の増加比率は1.07で前の週より増えたことを示しています。