マスクなど繊維製品の輸入額 前年同月の10倍に 新型コロナ

マスクなど繊維製品の輸入額 前年同月の10倍に 新型コロナ
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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて需要が高まっている不織布マスクとガーゼマスクを含む繊維製品の先月の輸入額が、いずれも去年の同じ月の10倍に増加したことがわかりました。
財務省が発表した先月の貿易統計の最新状況によりますと、日本が海外から輸入した繊維製品のうち、不織布のマスクを含む分類は、輸入額が1089億円余りで、去年の同じ月の10.1倍に増えました。

国や地域別では、中国からの輸入が最も多く、1044億円余りで全体の95%を占め、次いでベトナムが22億円余りとなりました。

また、同じ繊維製品のうち、ガーゼマスクなどの綿製マスクを含む分類は輸入額が72億円余りで、去年の同じ月の10.4倍に増えました。

国や地域別では、中国からの輸入が56億円余りで全体の77%を占め、次いでベトナムが14億円余りとなっています。

不織布マスクとガーゼマスクを含む分類の輸入額を単純に合計すると、1161億円余りで、去年の同じ月の10.1倍となり、感染拡大による需要の高まりが輸入の大幅な増加につながっているとみられます。