相模原 障害者殺傷事件 7月の追悼式は中止 新型コロナ影響で

相模原 障害者殺傷事件 7月の追悼式は中止 新型コロナ影響で
平成28年7月に相模原市の知的障害者施設で19人が殺害された事件を受けて毎年7月に開かれてきた追悼式が、事件から4年となることしは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため中止されることになりました。
平成28年7月26日に、相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた事件では、ことし3月に刑が確定した元職員の植松聖死刑囚に、入所していた19歳から70歳の男女19人が殺害され、26人が重軽傷を負いました。

神奈川県などは毎年7月に相模原市で追悼式を開いていて、去年は遺族や施設の関係者など680人余りが出席していました。

しかし、事件から4年となることしは新型コロナウイルスの感染が拡大する中、屋内の会場に数百人が集まればいわゆる「3密」の状態になるおそれがあることや、県が開催する行事が8月末まで原則中止となっていることから、県などは感染拡大を防ぐため、追悼式の中止を決めました。

県によりますと、遺族など関係者から意見を聞いてきたということですが、中止を残念がる声はあったものの反対する意見はなかったということです。

一方、事件のあった7月26日には例年通り、事件が起きた津久井やまゆり園の前に献花台を設置して、黒岩知事などが花を手向けるということです。

施設「それぞれの場所で祈りを」

津久井やまゆり園を運営する「かながわ共同会」は、「追悼式がこのような形で中止せざるを得なくなり、誠に残念でなりません。追悼式でお会いすることはかなわなくなりましたが、それぞれの場所でおひとりおひとりの時間の中で手を合わせていただければ幸いです。亡くなられた方への思いを胸に抱きながら、祈りを捧げていきたいと考えております」と、コメントしています。