宣言解除も外国人の入国拒否は継続 成田空港は閑散

宣言解除も外国人の入国拒否は継続 成田空港は閑散
緊急事態宣言は全国で解除されたものの、水際対策の一環として外国人の入国を拒否する措置は今も続いています。成田空港の国際線の出発ロビーは閑散とし、依然、厳しい状況となっています。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府は、26日の時点でアメリカやロシアなど100の国と地域について、外国人の入国を拒否する措置をとっています。

成田空港の国際線の出発ロビーでは、運航情報を伝える電光掲示板に「欠航」の文字が並んでいるほか、利用客の姿はほとんどなく、閑散としています。

航空各社によりますと、運航再開が予定されている路線も一部あるものの、各国の水際対策が緩和されないかぎり、需要は低迷し、大幅な運休や減便が続く見通しだということです。
こうした影響で、空港内にある多くの店舗が休業を余儀なくされていて、このうち空港内で免税店などを運営する「NAAリテイリング」ではその8割に当たる70の店舗を休業し、売り上げの大幅な落ち込みが続いているということです。

NAAリテイリング販売部の伊藤勇人支配人は「国際線の利用客が戻ってくるのにはまだしばらくかかると思うので、非常に厳しい状況が続いています。1日も早く以前のようなにぎわいが戻ってほしいです」と話していました。