新型コロナ 身の回りの消毒は家庭用洗剤も活用を

新型コロナ 身の回りの消毒は家庭用洗剤も活用を
緊急事態宣言の解除でさまざまな活動が再開される中、感染防止の対策が一層大切となっています。アルコール消毒液は品薄の状態が続いていますが、家庭用の洗剤も新型コロナウイルスへの効果が確認されていて、身の回りの消毒に使うことができます。使用法や注意点をまとめました。

消毒に有効な商品名のリストも

今月22日、NITE=製品評価技術基盤機構は、家庭用の洗剤に含まれる5種類の「界面活性剤」が新型コロナウイルスの消毒に効果があると確認されたと発表しました。

アルコール消毒液の代わりに活用することができるとして一般に売られている洗剤の商品名が載ったリストをホームページで公開しています。

https://www.nite.go.jp/information/osirase20200522.html

NITEは、身近なものの消毒には家具用、お風呂用、台所まわり用など用途にあった洗剤を使い、製品に記載された使用方法に従って正しく使うよう呼びかけています。

台所用洗剤を薄めて使える

「住宅・家具用洗剤」が手元にない場合には台所用洗剤を薄めて代用することもできます。その作り方です。

(1)薄め液を作るたらいや洗面器などに500mlの水をはり、台所用洗剤を小さじ1杯(5g)入れて軽く混ぜ合わせる。
(食器洗い機用洗剤ではなく、スポンジなどにつけて使う洗剤です。効果が確認された5種類の界面活性剤が使われているかも確認)

(2)対象の表面を拭き取るキッチンペーパーや布などに作った溶液をしみこませて絞る。汚れやウイルスを広げないように一方向にしっかり拭き取るようにする。

(3)水拭き 洗剤で拭いてから5分程度たったらキッチンペーパーや布などで水拭きをする。プラスチックはそのまま放置すると傷むことがあるので、必ずすぐに水拭きを。

(4)乾拭き 最後にキッチンペーパーなどで乾拭きする。

手指には使わない 噴霧はしない

効果的に安全に使うためのポイントです。

▽作り置きした液は効果がなくなるので、洗剤薄め液はその都度、使い切る。
▽手指・皮膚には使用しない。
▽スプレーボトルでの噴霧は行わない。

NITEではこのほかにも新型コロナウイルス対策で有効な消毒方法を検証していて、ホームページなどで順次公開することにしています。