スズキ 3月期決算 営業利益33.7%減 主力のインドで低迷

スズキ 3月期決算 営業利益33.7%減 主力のインドで低迷
自動車メーカーのスズキのことし3月期の決算は、主力のインド市場で販売が低迷したことなどから、本業のもうけを示す営業利益が前の年と比べて33%減少しました。
スズキが26日に発表したことし3月期の決算は、売り上げが前の年より9.9%減って3兆4884億円、営業利益が33.7%減って2150億円となり、減収減益でした。

これは主力のインド市場で自動車ローンの審査が厳しくなったことなどから、販売が前の年より18%減ったことに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に生産や販売に影響が出たためです。

一方、来年3月期の業績見通しは予想が困難なため「未定」だとしています。

さらに、スズキはインドで、ことし7月に予定していた新しい工場の稼働について需要が予測できないことから延期する方針を明らかにしました。

スズキの鈴木俊宏社長は26日の電話会見で「新型コロナウイルスの関連では、現在も部品の調達面で課題が残っている。今後、自社の在庫を増やしたり、サプライチェーンを見直して部品を調達する国を分散したりするなど、対策を打たなければならない」と述べました。