政府 マスクやガウンなど医療機関配布へ 1839億円支出

政府 マスクやガウンなど医療機関配布へ 1839億円支出
政府は、医療用マスクやガウンなどを買い上げて医療機関に配布するための費用などとして、新型コロナウイルスの感染症対策の予備費から1839億円を支出することを26日の持ち回りの閣議で決めました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療現場では医療用のマスクやガウン、手袋などが不足しています。

政府は、メーカーなどからこうした医療物資を買い上げ、患者を受け入れている医療機関に優先的に配布するため、その費用として1680億円を感染症対策の予備費から支出することを26日の持ち回りの閣議で決めました。

また、重症や中等症の患者を受け入れた医療機関は治療に多くの人手が必要になっていることなどから、診療報酬を先月に続いてさらに引き上げることになり、国の負担分として159億円を支出することも決めました。

ICU=集中治療室に入院して「ECMO」と呼ばれる人工心肺装置をつけた重症患者の治療などに対する報酬を通常の3倍に引き上げ、26日から適用します。

これにより支出の総額は1839億円となり、今年度の第1次補正予算で計上した感染症対策の予備費の残額は、1兆2629億円となります。