福岡県高野連 独自の地方大会開催せず 全国初

福岡県高野連 独自の地方大会開催せず 全国初
夏の全国高校野球と地方大会が中止となる中、福岡県の高校野球連盟は独自の大会を開催するかどうか協議した結果、新型コロナウイルスの感染のリスクが残っているなどとして開催しないことを発表しました。福岡県高野連によりますと、独自の地方大会を開かないことを発表したのは全国で初めてだということです。
福岡県高野連は25日、会見を開き、中止が決まった夏の全国高校野球福岡大会に代わる独自の大会を開催しないと発表しました。

開催しない理由について県高野連は、新型コロナウイルスの感染リスクがまだ残り、
▽無観客で開催した場合でも選手や関係者の安全確保に不安が残ること、
▽発熱した場合、熱中症か新型コロナウイルスによるものかを見極めるのは限界があり、医療現場にも負担を負わせること、▽夏休みの短縮などが予想される中、授業日の公欠が認められるかなど学校教育上の課題が残ることを挙げました。

また県高野連の主催試合は8月末まですべて中止としましたが、練習試合については各学校長の判断に委ねるということです。

福岡県高野連によりますと、独自の大会を開かないことを発表したのは全国で初めてだということで、土田秀夫会長は「いま野球をやることがどうなのかというところを最大の論議のポイントとした。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話していました。

各地の高野連では3年生にとって集大成となる試合の場を設けようと、代わりの大会の開催に向けた動きが進んでいます。