新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる厚生労働省の「抗体検査」が、都内では板橋区、豊島区、練馬区でそれぞれ1000人程度を対象として、来月1日から行われることになりました。

抗体検査はウイルスなどに感染したあとにできる「抗体」と呼ばれるたんぱく質が血液中にあるかどうか調べるもので、感染経験の有無が分かります。

厚生労働省は地域での感染状況などを調べるため、来月から東京、大阪、宮城の3都府県で合わせて1万人規模の大規模な抗体検査を実施しますが、都内では板橋区、豊島区、練馬区の3つの区で実施されることになりました。

対象はそれぞれの区で1000人程度で、20歳以上の男女から無作為に抽出します。

対象となった人には郵送で案内を送り、同意を得たうえで来月1日から6日までに、指定された日時と会場で採血するということです。

この厚生労働省の検査とは別に、東京都は研究機関などと合同で抗体検査を行うことを決めています。

具体的には、都の医学総合研究所などが都立病院などの患者から検体を採取し、来月以降月3000件の検査を目指すということです。