「コロナに負けた」老舗の洋食店が閉店 東京 葛飾区

「コロナに負けた」老舗の洋食店が閉店 東京 葛飾区
東京 葛飾区の洋食店は、今後も新型コロナウイルスの影響は続くとして、25日、半世紀余りの歴史に幕を閉じました。
東京 葛飾区のJR新小岩駅前にある老舗の洋食店「うちだ」は、昭和43年に創業し、分厚いステーキや、とんかつが長年、地域の人たちに親しまれてきました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で客足が遠のいたことで、緊急事態宣言が出された先月の売り上げは、例年の1割ほどに落ち込み、今後も影響は続くとして店を閉じることを決めたということです。
最後の営業日となった25日は、常連客などが次々に訪れ、ノートに感謝のことばをつづったり、店主と写真を撮ったりして別れを惜しんでいました。

店には、たくさんの花束や「おいしいごはん、ありがとう。50年間お疲れさまでした」と、よく訪れていた小学生が描いた絵も飾られていました。
子どものころから長年通っていた男性は「昔からここの肉が好きだったので、閉店は信じられないです。こういう特徴ある店が町の雰囲気を作ると思うので、残念です」と話していました。

店主の内田勝利さん(76)は、「もう少しできると思っていましたが、コロナに負けたという感じです。やめないでという声も多くいただきましたが、この先も影響は続くと判断しました。もっと明るくお別れしたかったです」と話していました。