ブラジル 貧困地区で住民に食事提供 新型コロナ

ブラジル 貧困地区で住民に食事提供 新型コロナ
南米のブラジルでは、貧困地区を中心に急速に新型コロナウイルスの感染が拡大しています。こうした中、最大の都市サンパウロの貧困地区では、自治組織が住民に食事などを提供する動きが広がっています。
これから冬を迎える南半球のブラジルでは、新型コロナウイルスの感染が急速に広がっていて、23日の時点で34万7000人が感染し、死者の数も、このところ1日1000人のペースで増えています。

感染は、貧しい人たちが都市部などの公有地を不法占拠し密集した状態で暮らす、「ファベーラ」と呼ばれる地区に集中しています。こうした貧困地区には、ブラジル全体で1300万人が暮らしていますが、多くの住民は外出禁止の措置によって仕事を失い、その日の食料にも困る状況に追い込まれています。

こうした中、サンパウロ最大の「ファベーラ」で、10万人が暮らす「パライゾポリス」では、自治組織が中心となって食事や衛生用品などを住民に提供する動きが始まりました。自治組織は、企業などからの寄付を元手に、1日1万食を用意していて、手作りのマスクも配っているほか衛生に関する教育も行っているということです。

ブラジルでは、大都市を中心に3月中旬から外出禁止の措置がとられていますが、生活の困窮から経済活動の再開を求める声も高まっています。