柔道 練習は6月から段階的に 宣言解除の自治体で 新型コロナ

柔道 練習は6月から段階的に 宣言解除の自治体で 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため練習の自粛を求めている全柔連=全日本柔道連盟は、緊急事態宣言が解除された自治体での練習について、来月から感染防止対策をしたうえで、段階的に可能とする指針をまとめ、22日全国に通達しました。
全柔連は、先月、緊急事態宣言が出されて以降、加盟する全国の団体などに対して練習の自粛を要請し、東京オリンピックの代表内定選手を含むすべての柔道選手が自主トレーニングを除き練習ができない状態が続いてきました。

全柔連は、緊急事態宣言が解除された自治体での練習について、感染防止対策を徹底したうえで、来月1日から段階的に可能とする指針をまとめ全国に通達しました。

それによりますと、練習再開の条件として、
▽体温などを記録した健康管理表の提出、
▽畳やトイレなど共用部分の消毒、
▽当面は共用のロッカーやシャワーを使用しないこと、など9項目を実行するよう求めています。

そのうえで、社会状況に合わせて練習の段階を3つに分け、それぞれに応じた概要をまとめました。

▼外出規制の緩和で学校や部活動が一部再開された場合を「段階1」として、選手はマスクを着用し、1人につき4畳ほどのスペースを取ったうえで、受け身など相手と組み合わない練習のみが可能で、練習時間を1時間以内としています。

▼次に、学校活動と部活動のすべてが再開された状況を「段階2」として、マスクの着用は続き、組み合う相手を変えない2人での打ち込みなどが1時間程度、可能だとしています。

▼地域の新たな感染者が一定期間出ず、移動制限が解除された場合を「段階3」とし、この段階で初めてマスクを着用せずに相手と組み合って技をかけ合う乱取りなどが可能で、練習時間を2時間以内としました。

一方で、対外試合や大会の実施はさらに先の段階にあたるとして、全柔連は当面の間は延期や中止を求めるとしています。

全柔連の中里壮也専務理事は「今は競技力の向上よりも感染拡大の防止が優先だ。乱取りなどをやれたほうがいいができないなかで、どうするかを考えていかなくてはいけない」と話しています。