コロナ影響で“オンライン保育”も 保育士と園児 ネットで交流

コロナ影響で“オンライン保育”も 保育士と園児 ネットで交流
新型コロナウイルスの影響で、保育園や幼稚園に通うことができない園児たちに自宅で楽しく過ごしてもらおうとインターネットを通じて保育士と園児たちが交流する取り組みが広がっています。
東京 渋谷区の保育園では、先月から平日の30分間、オンラインの会議システムを使った保育サービスを提供しています。

保育士が自宅にいる園児たちに画面越しに声をかけながら一緒に体操を楽しんだり、英語の歌を歌ったりして過ごします。

この保育園を運営する会社は、保育園などおよそ200の施設でこうしたオンラインでの保育サービスを提供しているということです。

また、在宅勤務をしながら育児にあたる保護者をサポートするため電話などで育児の悩みの相談にも応じているということです。

園児の母親は「外出が難しい中、歌やダンスなどさまざまなメニューがあってとても楽しく、子どもにとってプラスになっている」と話していました。

オンラインでの保育サービスを提供する「ポピンズ」の轟麻衣子社長は「子どもの日常を支え、在宅勤務の保護者の負担を少しでも軽減したいという思いからオンライン保育を始めている。これからはオンラインとオフラインが融合するようなハイブリッド型の保育が日常生活の一部になっていくのでないかと思う」と話していました。

一方、保育士がスマートフォンなどで撮影したダンスや手遊びなどの動画を園児や保護者に向けて配信するサービスの利用も広がっています。

このサービスの仕組みは東京 品川区のIT企業が今月から無料で提供していて、これまでに全国の保育園などあわせて700を超える施設が利用しているということです。

サービスを利用している東京・江東区の亀戸幼稚園の山内一弘園長は、「会いたいと思っている先生が動画を通じて語りかけてくれることが子どもたちの楽しみになっているようでやりがいを感じている」と話していました。

この仕組みを開発したIT企業、「スマートエデュケーション」の池谷大吾社長は、「今後はライブ配信や双方向のやり取りができる仕組みも開発したい」と話していました。