中国 コロナ「第2波」警戒 対策に顔認証技術など利用

中国 コロナ「第2波」警戒 対策に顔認証技術など利用
中国では、経済活動の再開が進む一方、新型コロナウイルスの感染が再び拡大する「第2波」を警戒していて、AI=人工知能を利用した感染防止対策も進められています。
このうち、北京にあるIT企業は、顔認証技術を搭載し、赤外線で体温を測定できる監視カメラのシステムを開発し、あらかじめ決めた設定より体温が高い人を瞬時に見分けて警告音を鳴らします。

すでに学校や企業のオフィス、それに、空港などの公共交通機関の場で導入されているということです。

さらに、顔認証技術を使った監視カメラを観光地など人が多く訪れる場所に設置し、感染者の過去の行動をたどる対策も行っています。

感染者が監視カメラが設置された場所を訪れていた場合、顔写真などの情報を入力すると、映っている映像が瞬時に割り出され、過去にさかのぼって足跡をたどることができるといいます。

もともと犯罪者の捜索など防犯対策などを目的に導入されていたシステムを応用したもので、感染者と濃厚接触した人物も特定できるといいます。

このシステムを開発した会社の担当者は「このシステムを使えば、素早く感染者の軌跡や周辺で接触していた人などを探し出すことができる。感染防止の多くの役割をビッグデータが担っており、データ分析の精度をさらに上げて感染防止に向けて力を入れていきたい」と話していました。