トルコで日本の商社出資の病院開業 コロナ感染者受け入れへ

トルコで日本の商社出資の病院開業 コロナ感染者受け入れへ
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新型コロナウイルスの感染が拡大しているトルコで、日本の商社が出資した大規模な病院が完成し、ウイルスの感染者を受け入れるため、当初の予定を前倒しして開業しました。
トルコではこれまでに15万人以上が新型コロナウイルスに感染し、世界で9番目に多くなっています。

医療現場が対応に追われる中、トルコの最大都市イスタンブールに21日、日本の大手商社、双日が出資して建設された総合病院が開業し、エルドアン大統領も出席して記念の式典が行われました。式典には、安倍総理大臣も日本からテレビ会議で参加しました。

病院はトルコの国民になじみの深い松を意味するトルコ語の「チャム」と、日本の桜を組み合わせた「チャム・サクラ都市病院」と名付けられました。

病床の数は2682床に上り、新型コロナウイルスの感染者を受け入れるため、当初の予定をおよそ1か月前倒しして開業し、今後、双日とトルコの地元企業が共同で運営するということです。

この病院事業を担当する双日の合田尚平さんは「大きな期待をひしひしと感じ、身が引き締まる思いです。トルコに貢献できるよう頑張りたい」と話していました。