宣言解除 介護施設での面会 部分的再開の動き 新型コロナ

宣言解除 介護施設での面会 部分的再開の動き 新型コロナ
緊急事態宣言が解除された地域では、これまで感染防止のため禁止していた介護施設での面会を、業界団体の指針に沿って部分的に再開する動きが広がっています。
「全国老人福祉施設協議会」は、多くの地域で緊急事態宣言が解除されたことから、先週、みとり期の利用者にかぎり、本人が新型コロナウイルスに感染しておらず面会する家族の健康状態にも異常が見られない場合は、例外的に面会を認めることもできるとする対応指針を公表しました。

これを受けてみとり期の入居者との面会を再開した名古屋市の特別養護老人ホームでは、20日、市内に住む女性が91歳の母親との面会に訪れました。

女性は、施設の入り口で健康状態の確認と検温、それに手や指の消毒を済ませたうえで、母親の部屋に入り久しぶりの面会を果たしました。

面会できるのは家族1人のみ、およそ15分までに制限されていますが、女性はゼリーを食べさせてあげるなどしてふれあいを楽しんでいました。

女性は「何かあった時に母に触れることすらできなかったかもしれなかったことを思うと、母親に会って直接触れることができてすごくうれしいです」と話していました。
施設を運営する社会福祉法人「貞徳会」の猪飼容子顧問は「面会できて泣いて喜ぶ人もいて、やってよかったと思う反面、やはり感染の不安が拭えません。きちんとしたチェック体制で感染防止に最大限配慮しながら面会できるようにしていきたいと考えていますが、新しい生活様式をどう取り入れていくかはまだまだ悩ましい問題があると考えています」と話していました。