黒川検事長 “賭けマージャン” 問題点は

黒川検事長 “賭けマージャン” 問題点は
定年延長から一転、賭けマージャンによって辞表を提出した黒川検事長。何が問題視されたのかまとめました。

(1) 緊急事態宣言のさなか

まず、賭けマージャンが行われた時期です。

黒川検事長が都内にある新聞記者の自宅を訪れていた5月1日は、政府の外出自粛要請が続く緊急事態宣言のさなかで、東京都の小池知事が感染拡大を食い止めるため、徹底して自宅にとどまるよう呼びかけた「ステイホーム週間」の期間中でもありました。

検察庁もテレワークの推進や不要不急の外出自粛を職員に呼びかけていました。

密閉・密集・密接のいわゆる3密になりやすいとして、マージャン店が休業要請の対象となる中、記者の自宅でマージャンを行っていたことも問題視されました。

(2) 改正案の国会審議の渦中で

また、賭けマージャンが行われていたのは、内閣の判断で検察幹部らの定年延長を可能にする、検察庁法の改正案が国会で審議され、みずからの定年延長の是非が、野党側から厳しく問われていたさなかでもありました。

政府がことし1月、これまでの法解釈を変更し黒川検事長の定年を延長したことについて、野党側から「官邸に近い黒川氏を検事総長にするためではないか」などと批判が相次ぎ、検察庁法の改正案についても「黒川氏の違法・不当な定年延長を後付けで正当化するものだ」と批判されていました。

賭けマージャンが行われた今月13日は衆議院内閣委員会で改正案が審議されていて、その数日前からはツイッター上で著名人を含む抗議の投稿が急速に広がっていました。

こうした中、渦中の1人の黒川検事長が賭けマージャンに興じていたことに検察内部からは「国会審議が行われていたさなかでもあり最悪のタイミングだ」「自覚に欠け、脇が甘い」などと批判の声が相次いでいました。

(3) “賭けマージャン”は刑法犯

また、政府が「必要不可欠な存在だ」として、史上初めて定年を延長し、一時は検察トップの検事総長に就任するという見方もあった黒川検事長が、罪に問われかねない賭けマージャンをしていたことにも批判が集中します。

賭けマージャンは刑法の賭博罪に問われるケースもあり、法定刑は50万円以下の罰金と規定されています。

平成25年には愛知県の警察官2人が、勤務中に賭けマージャンをしていたとして、賭博の罪で略式命令を受けました。

飲食代や茶菓子など「一時的な娯楽に供するもの」を賭けただけの場合は処罰されないという例外規定もありますが今後、黒川検事長らに対する刑事告発が行われる可能性もあります。