「富士山登山やめて」 下山促す山梨県職員常駐へ 新型コロナ

「富士山登山やめて」 下山促す山梨県職員常駐へ 新型コロナ
新型コロナウイルスの影響でことしの夏山シーズン、富士山の登山道が閉鎖されることを受けて、山梨県は富士山の5合目に県の職員を特別に常駐させ、山頂を目指す登山者に下山を促す取り組みを行うことになりました。
山梨県と静岡県はことしの夏山シーズン、富士山の山頂に通じるすべての登山道の閉鎖を決め、山小屋も休業されることになっています。

このため、雷など天候が急変した場合に避難できる場所がないうえ、例年と違って5合目に救急車が配備されないなど、医療体制も整わないということです。

しかし、登山道を閉鎖しても山頂を目指す登山者があらわれるおそれがあるとして、山梨県は5合目にある県の総合管理センターに、職員を特別に常駐させることを決めました。

登山者を見つけた場合、下山するよう呼びかけるほか、登山に関する電話での問い合わせにも対応するということです。

さらに、富士山周辺で安全指導を行うために県が臨時に雇用している「富士山レンジャー」が5合目付近の「御中道」と呼ばれるコースを見回ることも検討しています。

山梨県は「ことしは例年と違い、命に関わるおそれがある。自分自身だけではなく周りの人の命を守るためにもことしの富士山への登山はやめてほしい」と呼びかけています。