神奈川 宣言継続に医療現場から安心の声 解除すれば患者増か

神奈川 宣言継続に医療現場から安心の声 解除すれば患者増か
緊急事態宣言が継続されることになる神奈川県の医療現場からは、解除されれば患者が増えるおそれがあるとして、現状での継続には安心する声が聞かれました。
神奈川県厚木市の厚木市立病院では、横浜港に停泊していた「ダイヤモンド・プリンセス」の患者を受け入れ始めたことし2月以降、新型コロナウイルスの患者を28人受け入れ、現在も4人が入院しています。

患者は減ってきてはいるものの長期化により現場は疲弊しているうえ、感染者への対応で夜間の救急患者の受け入れを制限するなど、通常の医療への影響も続いているといいます。

宣言の継続について、北坊英子看護師長は「スタッフは感染への不安の中、今までにない業務に神経をすり減らして仕事にあたっているので、患者の数が減ってはいても緊張感は続いています。宣言が解除されれば患者が増える可能性もあり、現状を決して楽観視できないと思っているので、継続の判断は医療現場としては安心の材料のひとつになっています」と受け止めていました。

そのうえで「お店を閉めるなど大変な思いをしている人もたくさんいると思うので、感染者数を減らして、この状況を一緒に乗り越えていきたい」と話していました。