先月のスーパー売り上げ 売り場休業で衣料品など落ち込み減少

先月のスーパー売り上げ 売り場休業で衣料品など落ち込み減少
全国の主なスーパーの先月の売り上げは、去年の同じ月と比べて4.5%減少しました。食料品の販売は好調だったものの、政府の緊急事態宣言を受けて売り場を休業にした衣料品などの販売が大きく落ち込んだためです。
日本チェーンストア協会によりますと、全国の主なスーパー1万770店の先月の売り上げは合わせて1兆162億円余りでした。

営業を継続している店舗どうしの比較では、去年の同じ月を4.5%下回り、3か月ぶりに減少しました。

このうち食料品は、新型コロナウイルスの感染拡大で自宅で過ごす人が増えたため、冷凍食品や野菜などの販売が引き続き好調で9.5%もの大幅な増加となりました。

しかし、先月は緊急事態宣言が出されたことを受けて、衣料品や家具などの売り場を休業にした店舗も多く、衣料品が53.7%減少するなど食料品以外の売り上げが大きく落ち込んで、全体としてはマイナスになりました。

日本チェーンストア協会の井上淳専務理事は「この先、緊急事態宣言が全国的に解除されれば徐々に日常生活が元に戻っていくと思うが、経済や消費者心理の悪化が続き消費が低迷するのではと懸念している」と話しています。