熱中症リスクなど「体育の授業でマスク必要なし」スポーツ庁

熱中症リスクなど「体育の授業でマスク必要なし」スポーツ庁
学校での子どものマスクについて、スポーツ庁は、熱中症などのリスクを避けるため体育の授業ではマスクの着用は必要なく、子どもどうしが距離を取ることなどで感染症を予防するよう各都道府県の教育委員会などに連絡を行いました。
小学校や中学校などの再開の動きが広がる中、中国では4月に、マスクをつけて体育の授業を受けていた中学生が急死する事故が3件相次ぎ、中には医療用の高性能マスクをつけていた生徒もいたということです。

こうした状況を受け、スポーツ庁は、感染症予防のため学校では基本的にマスクを着用するとしたうえで、体育の授業については十分に呼吸ができないリスクや熱中症のリスクを避けるため、マスクの着用は必要ないとする事務連絡を各都道府県の教育委員会などに行いました。

この中では、体育は可能なかぎり屋外で行い、子どもどうしや教師との距離を2メートル以上確保し、ランニングなどで同じ方向を向く場合は、さらに長い距離をとるほか、不必要な会話を行わないよう指導するよう求めています。

また、マスクを希望する子どもには、医療用のマスクではなく家庭用を着用させ、呼吸が激しくなるような運動は控えさせることなどを求めています。