黒川検事長 賭けマージャン認める 法務省の聞き取り調査で

黒川検事長 賭けマージャン認める 法務省の聞き取り調査で
東京高等検察庁の黒川弘務検事長が緊急事態宣言のさなかの今月、新聞記者の自宅を訪れ、賭けマージャンをした疑いがあると報じられた問題で、黒川検事長が法務省の聞き取り調査に対し賭けマージャンをしたことを認めていることが関係者への取材でわかりました。
黒川検事長は辞任する意向を固めていて、21日にもコメントを出すものとみられます。

東京高等検察庁の黒川弘務検事長は、緊急事態宣言で外出自粛の要請が続く今月1日と13日の夜、都内にある新聞記者の自宅マンションを訪れ、賭けマージャンをしていた疑いがあると報じられました。

これを受けて法務省が聞き取り調査を行ったところ、黒川検事長が緊急事態宣言中に賭けマージャンをしたことを認めていることが関係者への取材で分かりました。

黒川検事長は辞任する意向を固め、周囲に伝えているということで、検事長は21日にもコメントを出すものとみられます。

東京高検検事長は検察ナンバー2のポストで、政府はことし1月、法解釈を変更して黒川検事長の定年を延長し、野党側からは「官邸に近い黒川氏を検事総長にするためではないか」などと批判が相次いでいました。

法務・検察当局は後任の人選についても調整を急ぐものとみられます。

辞任意向 「報告を受けていない」官房長官

菅官房長官は、午前の記者会見で、「法務省で、現在、事実関係を確認していると承知している。お答えは差し控えたい」と述べました。
そのうえで、黒川検事長が辞任の意向を示していることや、週刊誌側から取材を受けたことについては、報告を受けていないと説明しました。

また、記者団が、黒川検事長の定年延長に問題はなかったのかと質問したのに対し、「検察庁の業務遂行上の必要性に基づいて法務大臣から求めがあり、閣議決定され、引き続き勤務させるようにしたもので、問題ない」と述べました。

一方、検察庁法を改正する必要性については、「高齢期の職員の知識や経験を最大限に活用し、複雑かつ高度化する行政課題に的確に対応するため、国家公務員の定年を引き上げることを目的としており、必要かつ重要な法案だと認識している。法案の取り扱いは国会で決めていただく」と述べました。

野党側「十分な説明ないかぎり国会審議に応じず」

緊急事態宣言の中、賭けマージャンをした疑いがあると報じられた、東京高等検察庁の黒川検事長が辞任の意向を固めたことを受け、野党側は、事実関係について政府・与党から十分な説明がないかぎり、22日以降、国会審議に応じられないという認識で一致しました。

東京高等検察庁の黒川検事長は緊急事態宣言で外出自粛の要請が続く今月1日と13日の夜、都内にある新聞記者の自宅マンションを訪れ、賭けマージャンをしていた疑いがあると報じられ、辞任の意向を固めました。

これを受けて、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の野党4党の国会対策委員長らは対応を協議しました。

そして、夕方予定されている衆議院法務委員会の理事懇談会までに政府・与党から、事実関係について十分な説明がないかぎり、22日以降、国会審議に応じられないという認識で一致しました。

このあと、立憲民主党の安住国会対策委員長が、こうした考えを自民党の森山国会対策委員長に伝え、森山氏は「承った」と述べました。

自民 森山国対委員長「政府は早く真実を調べ報告を」

自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し、「政府には、できるだけ早く真実を調べて報告してもらうことが大事だ。賭博的な行為はあってはならない」と述べました。

また、政府が黒川氏の定年を延長したことについては、「定年延長を決めた時に、このことが分かっていたわけではなく、適切だったと思う」と述べました。

一方、検察庁法の改正案については、「今の国会での審議は無理だが、次の国会で議論することが大事で、成立を目指すということだ」と述べ、秋にも想定される臨時国会で成立を目指す考えを改めて示しました。

立民 安住国対委員長「法相と首相には大きな政治責任」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に、「政府が辞任を認め高額な退職金を支払ったら、国民は黙っておらず、内閣総辞職に値する。森法務大臣や安倍総理大臣には大きな政治責任が発生したので、しっかり追及するが、黒川氏の定年延長を決めた閣議決定も撤回するべきだ」と述べました。

公明 北側副代表「極めて遺憾」

公明党の北側副代表は記者会見で、「事実なら、極めて遺憾と言わざるを得ない。法務省で本人からヒアリングを行い事実確認をしていると思うので、それを踏まえて適切な判断があるはずだ」と述べました。

また、政府が黒川氏の定年を延長したことについて、「検察当局から出てきた人事案を官邸がそのまま了承したということだと思うので、検察当局の判断がどうだったのかということが問われるのではないか」と述べました。