ロシア 来月に憲法改正の国民投票実施も検討 現地メディア

ロシア 来月に憲法改正の国民投票実施も検討 現地メディア
新型コロナウイルスの感染者が世界で2番目に多いロシアでは20日、感染者が30万人を超えました。ロシア政府は、感染のピークは過ぎているという認識を示し、現地のメディアは、延期された憲法改正の国民投票などを来月行うことも検討されていると伝えています。
ロシアでは新型コロナウイルスの感染者が20日、30万人を超えアメリカに次いで世界で2番目に多くなっていますが、このところ1日あたりの感染者の増加率は低下する傾向にあります。

ミシュスチン首相は20日政府のテレビ会議で「きょう初めて退院した人の数が新規の感染者数を上回った。特にモスクワの状況は安定してきている」と述べ感染のピークは過ぎているという認識を示しました。

こうしたなかロシアの経済紙「RBK」は、感染拡大で延期されていた憲法改正の是非を問う国民投票と、第2次世界大戦の戦勝から75年を記念する軍事パレードを1か月後の来月下旬に行うことも検討されていると伝えました。ただ、最終的な日程は、感染の状況次第だとしています。

プーチン大統領は、経済の落ち込みが深刻となるなか、国民が愛国心で結束することができる戦勝記念行事や、みずからの政治理念や国家像を反映させた憲法改正を確実に実施したい考えで来月の開催が可能か判断するとみられます。