韓国 学校の登校再開も新たな感染確認で不安の声 新型コロナ

韓国 学校の登校再開も新たな感染確認で不安の声 新型コロナ
韓国では新型コロナウイルスの感染が一定程度収まっているとして、2か月にわたって制限してきた学校の登校の段階的な再開を決め、20日進学や就職を控える高校3年生が登校しました。ところが一部の地域では新たな感染者の確認で急きょ下校させる事態も起きていて不安の声も上がっています。
韓国政府は、感染者の増加のペースが大幅に落ちていることから、感染が一定程度収まっているとして、ことし3月から2か月にわたって制限してきた小中高校の登校を学年ごとに4段階に分けて再開させることを決め、20日、その第1段階として進学や就職を控える高校3年生が登校しました。
ソウル近郊の高校では入り口にサーモグラフィーを設置して生徒たちの体温を確認し、教室では机を1メートル以上間隔をあけて配置して対策を取っていました。生徒の1人は「友達に会えるのでうれしい。心配はあるが、対策をして感染を防ぎたい」と話していました。

ところが、ソウルの西に位置するインチョン(仁川)では、20日になって新たに高校3年生の生徒の感染が確認され、この生徒が通う高校では急きょ登校を取りやめました。

この地域では、学習塾の講師が今月、集団感染の起きたナイトクラブを訪れて感染し、この講師から若者に感染が広がっているということで、20日は周辺の60余りの高校でもいったん登校した生徒を下校させる措置を取ったということです。

また、中部のアンソン(安城)では新たに判明した20代の感染者の調査が続いているため、登校の再開をさらに延期していて、生徒や保護者からは不安の声もあがっています。