新型コロナ感染リスク減らす オンラインの服薬指導に広がり

新型コロナ感染リスク減らす オンラインの服薬指導に広がり
新型コロナウイルスに感染するリスクを減らすため、先月から初診の診療がオンラインでできるようになったことに伴って、薬局に行かずにオンラインで処方された薬の説明も受けられるようになり利用が広がっています。
新型コロナウイルスへの感染リスクを減らそうと、厚生労働省は、規制を緩和して、先月から一定の条件の下で初診から電話やインターネットを使った「オンライン診療」の利用を認めています。

これと併せて患者が薬局に行くことなく、オンラインで処方された薬の説明を受けられるようになりました。

東京 渋谷区の薬局では、オンラインでの服薬指導への患者からの問い合わせが増えていて多い日には、全体の1割ほどでオンラインでの服薬指導が行われているということです。

20日は薬剤師が、パソコンの画面越しに高血圧などの持病のある70代の女性から体調を聞き取ったり、薬を管理する家族に対して、服用方法などを説明したりしていました。

処方された薬は、薬局から郵送で患者の自宅に届けられます。

説明を受けた患者の家族の女性は「母の服薬の指導を受けましたが持病があるので、薬局に連れて行くことに不安を感じていました。オンラインで薬の説明を受け自宅に薬が届くのでとても助かります」と話していました。

薬剤師の篠原久仁子さんは「オンラインでの服薬指導は、感染のリスクを減らすとともに薬局での待ち時間もなくなり患者さんへのメリットは大きいと思う。画面を通してしっかりと薬の説明ができるので薬剤師として、一人一人の患者さんと向き合う時間が増えたように思います」と話していました。