梨田昌孝さん退院「現場での復帰を目指す」新型コロナ感染

梨田昌孝さん退院「現場での復帰を目指す」新型コロナ感染
新型コロナウイルスに感染し、入院して治療を受けていたプロ野球解説者の梨田昌孝さん(66)が20日、退院し「プロ野球が開幕してスタジアムに歓声が戻ることを心待ちにしながら現場復帰を目指します」というコメントを発表しました。
梨田さんは3月末に重度の肺炎と診断されて大阪府内の病院に入院し、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

当初は呼吸が困難で、集中治療室に入って人工呼吸器の装着が必要でしたが、その後、病状が改善し、先月17日に一般病棟に移って治療を受けていました。

所属事務所によりますと、梨田さんは今月上旬に2回の検査で陰性となり、体力も回復したことから、20日、退院しました。

梨田さんは所属事務所を通じて「プロ野球関係者、ファンの皆様にはご迷惑とご心配をおかけしました。皆様の温かい声援と存在が一日も早い復帰に向けて私の背中を押してくれています。プロ野球が開幕し、スタジアムに歓声が戻ることを心待ちにしながら現場での復帰を目指す予定です。医療従事者の方々の懸命な治療に対する敬意と感謝を胸に、微力ながら社会への貢献をしていきたい」というコメントを発表しました。

梨田さんは66歳。プロ野球の近鉄で強肩のキャッチャーとして活躍し、引退後は近鉄と日本ハム、楽天で監督を務めました。現在はNHKのプロ野球解説を務めています。

楽天 三木監督「うれしいかぎり」

梨田さんが監督を務めていた楽天を今シーズンから指揮する三木肇監督は梨田さんが退院したことについて「一時期は大変だったと聞いていたので、うれしいかぎりだ。これまでもいろいろなことを指導してもらった先輩なので、元気な姿で会えることを楽しみにしている」と話していました。

三木監督は、梨田さんが日本ハムで監督を務めていた時に選手として1年間、コーチとして3年間、同じチームで戦いました。