韓国 学年ごと4段階に分けて登校再開 新型コロナ

韓国 学年ごと4段階に分けて登校再開 新型コロナ
韓国では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて学校への登校が2か月余り延期されていましたが、20日から学年ごとに順次認められ、まずは進学や就職を控える高校3年生が登校を始めました。学校側は、感染を防ぐ対策を取っていますが、ナイトクラブでの集団感染が起きたばかりだけに、不安の声も出ています。
韓国の高校や小中学校は3月初めに新学期が始まる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて先月からオンラインで授業が行われてきました。

韓国政府は、新たな感染者の増加のペースが大幅に落ちていることから、20日から来月8日にかけて学年ごとに4段階に分けて登校を認めることを決め、まずは高校3年生が登校を始めました。

ソウル近郊にある高校では、入り口にサーモグラフィーが設置され、マスク姿の生徒たちの体温を1人ずつ確認していました。

教室では机が1m以上の間隔を空けて配置され、教師が生徒たちに消毒液を配っていました。

生徒の1人は「友達に会えるのでうれしい。心配はあるが対策をして感染を防ぎたい」と話していました。高校の校長は「ウイルスが終息したわけではないので、距離を保つなど対策を徹底していく」と話していました。

韓国政府は当面、進学や就職を控える高校3年生に限って毎日の登校を認める方針で、それ以外の学年は登校と在宅を組み合わせるなどの対応を学校側に求めていますが、ソウルのナイトクラブで集団感染が起きたばかりだけに不安の声も出ています。