国連総会の首脳演説 事前収録の方式提案 新型コロナ影響

国連総会の首脳演説 事前収録の方式提案 新型コロナ影響
国連のグテーレス事務総長は、毎年秋にニューヨークで行われている国連総会の首脳演説について、ことしは新型コロナウイルス対策として、事前に収録した映像を議場で流す方式を提案しました。
これはグテーレス事務総長が、国連総会のムハマドバンデ議長に送った18日付の書簡で明らかにしたものです。

このなかでグテーレス事務総長は、ことし9月に始まる予定の国連総会について、「新型コロナウイルスの感染が続く状況に照らせば、すべての国の首脳がニューヨークを訪問することは考えにくく、人との距離をとる措置や大規模な集まりの制限も継続しているだろう」と指摘しています。

そのうえで、「議場の入場者を各国1人に制限し、事前に収録した首脳や閣僚の演説を流す形で総会を実施する方法があるかもしれない」として、事前に収録した映像を用いて開催するという案を提起しています。

これについて、国連の報道官も19日の記者会見で、「事務総長は、首脳演説を9月に実施するため、各国に検討してもらう選択肢を提示している」と述べて、この案を国連総会の議長が各国に示し、各国の同意を得ることに期待を示しました。

国連関係者は、「75年の歴史のなかで、首脳演説が事前収録で行われた例は聞いたことがない」と話していて、グテーレス事務総長の提案が通れば、極めて異例の国連総会になります。