サッカーＪリーグの村井満チェアマンは新型コロナウイルスの影響で中断している公式戦の再開時期について、今月22日の対策会議で感染症の専門家の意見などを踏まえ、1週間後の29日ごろには発表したいという考えを示しました。

村井チェアマンは、19日、Ｊリーグの理事会のあと、ウェブ上で記者会見しました。

この中で、新型コロナウイルスの影響でことし2月から中断している公式戦について、今月22日に行われるプロ野球との対策連絡会議で感染症の専門家の意見などを踏まえて各クラブや選手など関係者との調整を進め、1週間後の29日ごろには発表したいという考えを示しました。

また、今月16日にヨーロッパの主要リーグで最も早く再開し、Ｊリーグにとって先行事例となるドイツリーグについて運営の詳細な情報をもらっているとしたうえで「控えの長谷部誠選手がベンチではなく、観客席でほかの選手と5メートルほど間隔をあけて座っていた。Ｊリーグではベンチで間隔をあけることや、ピッチサイドに別のベンチを出そうと考えていたので、そこまでやるのかと大変印象的だった」と述べ、徹底した対策に関心を示していました。

さらに無観客で行われた試合については「サッカーは総合型の舞台芸術に近い。横断幕やファンの声や手拍子など構成要素が選手のプレーだけではないと改めて感じた。地域差もあるので再開のしかたもいろいろあるが、何か選手の心を後ろから支えるものがほしいと思った」と話しました。