台湾総統 総会参加認められずWHOの対応を批判 新型コロナ

台湾総統 総会参加認められずWHOの対応を批判 新型コロナ
台湾がWHO=世界保健機関の年次総会への参加を認められなかったことについて、蔡英文総統は「政治的な要因で台湾の参加が拒否されたことは国際社会の利益にそぐわない」と述べ、WHOの対応を批判しました。
WHOに加盟していない台湾は年次総会でのオブザーバー参加を目指してきましたが、今回も認められず、議論は先送りされました。これを受けて、蔡英文総統は19日、訪問先で「WHOの事務局は圧力を受けてわれわれを総会に招くことを再び拒んだ。厳正に抗議する」と述べました。

そのうえで「われわれは国際社会と経験を共有し、感染対策に共に取り組みたいと願っているが、政治的な要因で台湾の参加が拒否されたことは国際社会の利益にそぐわない」と述べて、WHOの対応を批判しました。

その一方で、蔡総統はアメリカや日本などがWHOへの台湾の参加に支持を表明したことは、台湾の感染対策への評価の表れだと強調し「WHOの事務局は政治的な圧力に屈するかもしれないが、台湾は圧力をかけられたからといって国際的な課題への関与を諦めない」と述べて、引き続きWHOへの参加を国際社会に訴えていく考えを示しました。