宣言解除後の小学校再開に向け準備 東京 江戸川区 コロナ影響

宣言解除後の小学校再開に向け準備 東京 江戸川区 コロナ影響
新型コロナウイルスの影響で休校が続くなか、東京・江戸川区の小学校では、登校日に分散登校してもらい距離を離して着席させるなど、「緊急事態宣言」解除後の再開に向けた準備を始めています。
江戸川区の葛西小学校では、18日から学年ごとに登校日を設けたうえで、1クラスを3グループに分けて時間を区切って分散登校を行っています。

子どもたちはマスク姿で登校し、学校に着くと、すぐに手をアルコール消毒していました。

教室は換気を行うため窓やドアを大きく開けて、児童は担任の指示に従って前後左右が空いた席に座りました。

児童が登校するのは先月の始業式以来で、4年生のクラスでは担任が学校が再開したらやりたいことを紙に書くように伝え、子どもたちは「クラス全員で校庭で鬼ごっこをして遊びたい」などと書いて発表していました。

また、19日は学校で調理された弁当が子どもたちに配られ、学校では、栄養士がこれまで以上に調理員の健康確認を行うなど、給食の再開に向けた手順についても確認したということです。

小学4年の男子児童は「コロナウイルスのせいでクラスみんなで集まれないのはさみしいです。いまは家で過ごしていますが、学校のほうがみんなと話せて楽しいです」と話していました。

江戸川区立葛西小学校・中学校の内野雅晶統括校長は、「ずっと家にいる影響か、例年のこの時期に比べると元気がない子が多いかなと感じました。子どもたちの姿が例年と違うことを十分認識し、知恵を絞って授業や学級の態勢を築いていきたい」と話していました。

エアコン完備で夏休み短縮に問題なし

また、江戸川区ではすでに夏休みの短縮を決めています。

この学校では、教室にエアコンが完備されているため、授業中の熱中症対策は問題ないとしていますが、水筒を持参するよう呼びかけるなど登下校中などは注意したいとしています。

小学4年の男子児童は「夏休みが減るのはさみしいですが、いま家でたくさん過ごしているので夏休みがなくてもいいかなと思います」と話していました。

内野統括校長は「例年なら学習塾の夏期講習があるので、今後どのような課題が出てくるかわかりませんが、8月の授業日は最大限、有効活用していきたい。どうすれば遅れを取り戻せるのか考えないといけない」と話していました。