松屋 銀座本店 25日から段階的に営業再開へ 新型コロナ

松屋 銀座本店 25日から段階的に営業再開へ 新型コロナ
東京 銀座に本店を構える老舗デパートの「松屋」は、来週25日から本店の営業を段階的に再開することを決めました。およそ1か月半ぶりの再開で、利用客と従業員の検温やマスクの着用など感染防止対策を徹底するとしています。
「松屋」は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、先月8日から銀座の本店と浅草店を臨時休業としています。

会社では、営業再開の時期について検討を重ねてきましたが、店内での感染を防ぐ十分な対策を取る態勢が整ったことなどから、銀座本店の営業を今月25日から段階的に再開することを決めました。

当面は午前11時から午後7時までの時短営業とし、来月23日からは毎週火曜日を「定休日」とするということです。浅草店についても、準備が整い次第、営業を再開する予定です。

再開にあたって松屋では出入り口を別々に設け、来店客にはサーモグラフィーによる検温を実施するほか、レジカウンターに透明なシートを設置するということです。

また、従業員の感染を防ぐため出勤前の体温測定や時差通勤、マスクやフェイスシールドの着用といった取り組みを徹底するとしています。

都内では緊急事態宣言が続いていますが、大手デパートの高島屋が日本橋の店舗の営業を再開させたほか、ユニクロも銀座の店舗の営業を再開させています。

営業再開決断そのとき社長は

老舗デパートの「松屋」は18日、社長と副社長、それに銀座本店の店長ら幹部を集めた会議を開き、いつ営業を再開するか協議を行いました。

会議では、東京で緊急事態宣言が続く中、どういう条件が整えば営業を再開できるかがテーマとなりました。

まず、営業部門を統括する営業本部長が、利用客から食品売り場を中心に再開を望む声が上がっていると報告しました。

そして、従業員が飛まつ防止のため着用するフェイスシールドやマスクを調達するめどもついているため、感染防止策を講じたうえで営業を再開することは可能だと主張しました。

これに対して秋田正紀社長は、緊急事態宣言が続く中、営業の再開を決めることには慎重な立場を取っていました。

銀座はブランド店や商業施設が建ち並ぶ日本を代表する商業の中心地ということもあって、銀座本店の営業再開は「社会的な影響が大きい」というのが理由です。

さらに秋田社長は利用客だけでなく従業員の安全の確保も営業再開の大きな条件だと考えていました。

デパートのバックヤードは通路が狭く従業員がせわしなく行き交うため密の状態になりやすいからです。

従業員の感染対策を問われた担当者は、従業員の2交代制を検討し、出勤する従業員の人数を絞るほか、従業員用の食堂や休憩所は、いすの数を減らして利用できる人数を減らすといった対策を取ると説明しました。

報告を聞いた秋田社長は、混雑を避けるため営業再開の日は週末ではなく平日にすることなどを確認し、来週25日から段階的に営業を再開させる決断を下しました。

会議のあと、秋田社長は「感染防止の対策が整う見込みがついたので再開の決断に至った。1か月以上、営業できない状態が続くのは終戦後、GHQ・連合国軍総司令部に接収されて以来だ。ただ先輩たちはそれを乗り越えてきたので、今回の事態も乗り越える自信はある」と話しました。