ブラジル 貧困地区に感染集中 住民が救済訴えデモ 新型コロナ

ブラジル 貧困地区に感染集中 住民が救済訴えデモ 新型コロナ
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新型コロナウイルスの感染拡大が続いている南米のブラジルでは、「ファベーラ」と呼ばれる貧困地区に感染が集中していて、ここに住む人たちが政府に救済を訴えてデモを行いました。
ブラジルでは、新型コロナウイルスへの感染が確認された人がこれまでに24万人を超え、1万6000人が亡くなっています。

感染は、都市部などの公有地を不法占拠する形で築かれた「ファベーラ」と呼ばれる貧困地区に集中していて、住民は衛生環境の悪い狭い住宅に密集して暮らしている事から対策を講じることが難しく、感染拡大に歯止めがかかっていません。

18日は、ブラジル最大の都市サンパウロの中心部にあるファベーラの住民、およそ500人が、政府に救済を訴えて街頭でデモを行いました。サンパウロでは3月の中旬から州政府が外出を制限する措置がとられていますが、住民らは「水も食べ物も何もない。私たちは家にいることすらできない」と叫びながらサンパウロの州庁舎まで行進しました。

これに対して、サンパウロ州のドリア知事は18日の会見で「住民の主張は間違っている。政府は、水や食料、それに衛生グッズを無料で提供している」と述べ、政府の対応に問題はないという認識を示しました。

ブラジルでは「ファベーラ」と呼ばれる貧困地区に少なくとも1300万人が暮らしているとされ、ここでの感染をいかに食い止めるかが大きな課題となっています。