カタール 濃厚接触者把握へアプリを全住民に義務化 新型コロナ

カタール 濃厚接触者把握へアプリを全住民に義務化 新型コロナ
中東のカタールは、新型コロナウイルスの感染者に濃厚接触した可能性のある人をスマートフォンのデータを通じて把握するアプリのインストールをすべての住民に義務づけると発表しました。
カタール政府は18日、国営通信を通じて新型コロナウイルスの新たな感染対策を発表し、感染者に濃厚接触した可能性のある人を速やかに発見するためのアプリのインストールを義務化すると明らかにしました。

地元メディアによりますとこのアプリは、スマートフォンの位置情報を活用するほか「ブルートゥース」と呼ばれる通信技術を使って利用者の近くにいた人が感染したことが分かると通知を行うしくみだということです。

カタール政府は今月22日からアプリの利用をすべての国民と外国人居住者に義務づけるとしていて、違反した場合は禁錮や高額な罰金が科されると警告しています。

感染者に濃厚接触した可能性のある人を把握するためのアプリは日本を含む各国で開発や導入が進んでいますが、政府による個人情報の収集につながるという懸念からその機能やプライバシー対策などについて、議論が続いています。

人口270万人余りのカタールでは、5月上旬から新たに確認される感染者の数が1日に1000人を超える日が続き保健当局は感染のピークを迎えているとの見方を示しています。