不明日本人女性の元交際相手 仏への引き渡し決定 チリ最高裁

不明日本人女性の元交際相手 仏への引き渡し決定 チリ最高裁
2016年に、フランスに留学中の日本人の女子大学生の行方がわからなくなった事件で、チリの最高裁判所は、殺人の疑いで国際手配されチリに潜伏している元交際相手の容疑者をフランスに引き渡すことを認める決定を下しました。今回の決定は最終判断で、元交際相手は近くフランスに移送されることになりました。
筑波大学の学生、黒崎愛海さんが2016年に留学先のフランスで消息を絶った事件で、フランスの捜査当局は元交際相手でチリ人のニコラス・セペダ容疑者(29)を殺人の疑いで国際手配しています。

セペダ容疑者は事件直後にチリに帰国して潜伏していて、フランスの捜査当局はチリに身柄の引き渡しを要請し、チリの最高裁判所で審理が行われてきました。

チリの最高裁判所は18日、これまでにフランスの捜査当局が示してきた証拠には信ぴょう性があるとして、セペダ容疑者の身柄をフランス側に引き渡すことを認める決定を下しました。

今回の決定は最終判断で、セペダ容疑者は近く身柄を拘束され、フランスに移送されることになりました。

移送が実現すれば捜査は大きく前進するとみられていますが、チリでも新型コロナウイルスの感染が広がっていることから、裁判所はフランスへの移送にはなお時間がかかるとしています。

仏検事「大変満足 チリ最高裁や検察に敬意」

事件を担当するフランスのマント検事は18日、NHKの取材に対し、「決定によってフランスの当局はセペダ容疑者を尋問し、本人出席のもとで裁判を開くことができるようになるので、大変満足している。今回の身柄引き渡しの要望後、チリの最高裁判所の裁判官や検察が示してくれた独立性に対して心からの敬意を示したい」とコメントし、決定を歓迎しました。

マント検事は去年4月の記者会見で、チリ側が身柄の引き渡しに応じなかったとしてもフランスで裁判を開く考えを示していて、フランスではチリ側の対応が注目されていました。