台湾「WHOは中国の圧力に屈した」 総会への招待状届かず

台湾「WHOは中国の圧力に屈した」 総会への招待状届かず
WHO=世界保健機関の年次総会にオブザーバーの資格での参加を目指してきた台湾当局の担当閣僚が18日午後、記者会見し、WHO側から総会への招待状は届いておらず、参加できる可能性はほぼなくなったという見方を示したうえで「WHOの事務局は中国政府の圧力に屈した」と述べ、強く非難しました。
この中で台湾の保健当局トップの陳時中衛生福利部長は、これまでのところWHO側から年次総会への招待状が届いていないことを明らかにし、総会に参加できる可能性はほぼなくなったという見方を示しました。

そのうえで、「このような国際的に重要な会議で台湾の取り組みを分かち合えないことはWHOにとって損失であり、ほかの国の経験を吸収できないことはわれわれにとっても不利だ。厳正に抗議したい」と述べてWHO側の対応を強く非難し、今後、文書で抗議する予定であることを明らかにしました。

また、記者会見に同席した外交トップの呉※ショウ燮外交部長は、「WHOの事務局は中国政府の圧力に屈し、2300万人の台湾の人々の健康に関する権利を無視し続けた。中国がWHOをコントロールし、干渉する力は非常に強い」と述べ、批判しました。

そのうえで、台湾の参加を支持する国際社会の声は高まっているとして、WHOに対して関連の会議への参加を認めるよう改めて求めました。

※金へんに「りっとう」