「9月入学」で大学関係者からヒアリング 自民 新型コロナ

「9月入学」で大学関係者からヒアリング 自民 新型コロナ
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校の長期化などを受けて、「9月入学」について検討している自民党の作業チームは、大学関係者からヒアリングを行いました。
この中で、慶應義塾大学の中室牧子教授は、海外でストライキなどを理由に行われた臨時休校の分析結果で、学力や生涯賃金が低くなるといった影響があったことを指摘したうえで、「入学時期を遅らせるよりも、早く学校を再開させ、学習期間を取り戻す公的支援をしていくことが王道ではないか」と述べました。

また、早稲田大学の田中愛治総長は「来年8月までの在籍で、十分な学びができるメリットの一方で、来年3月で卒業し、就職する予定だった学生が収入を得られない状態になるのは大きな反発を招く可能性がある」と指摘しました。

これを受けて、出席議員からは「学ぶ機会の保障と、9月入学については論点を分けて考えるべきではないか」といった指摘の一方、「これをきっかけに移行について検討を進めるべきだ」という意見も出されました。

作業チームは、今月中にも政府への提言をまとめることにしています。