政府は、新型コロナウイルス対策の基本的対処方針の中で、緊急事態宣言の解除を判断する際の感染の状況について、「直近1週間の新たな感染者数が10万人当たり、0.5人程度以下」になることを目安とするとしていますが、「特定警戒都道府県」の中で、17日までの1週間でこの目安を超えていたのは、北海道と東京都、それに神奈川県の3都道県でした。

17日までの1週間について、10万人当たりの新たな感染者数をみると、▽北海道は1.14人、▽東京都は0.80人、▽神奈川県は1.05人となっています。

一方で、▽埼玉県は0.30人、▽千葉県は0.29人、▽京都府は0.23人、▽大阪府は0.31人、▽兵庫県は0.11人と目安を下回っています。

新型コロナウイルス対策を話し合う国の専門家会議は今月14日に出した提言の中で、関東や関西の行き来が多い生活圏の単位でも感染状況を検討していますが、特定警戒都道府県となっている関東の東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県では0.68人と目安を上回っている一方、関西の大阪府、京都府、兵庫県の2府1県では0.23人と下回っています。

また、目安とされる「直近1週間の感染者数が人口10万人当たり、0.5人程度」について、それぞれの都道府県の人口のデータから計算すると、▽東京都の目安は70人となりますが、17日までの1週間での新たな感染者数は111人と40人余り上回っています。

さらに、▽北海道は目安の26人に対して60人、▽神奈川県は目安の46人に対して97人となっています。

一方で、▽埼玉県は目安の37人に対して22人、▽千葉県は目安の31人に対して18人、▽京都府は目安の13人に対して6人、▽大阪府は目安の44人に対して27人、▽兵庫県は目安の27人に対して6人となっています。

※兵庫県が５月17日の感染者数を訂正したため、関連する部分を修正しました。