感染者9万人超のインド 外出制限の期間を2週間延長

感染者9万人超のインド 外出制限の期間を2週間延長
インド政府は新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むため、外出制限の期間を今月末まで、さらに2週間延長することを決めました。その一方、外出制限に伴って経済に深刻な影響が出ていることから、感染の状況をみながらそれぞれの州などの判断で制限の緩和を進めていく方針も示しています。
インド政府は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むため、3月下旬から行っている外出制限について、17日までの期間をさらに2週間延長し、今月31日までとすると発表しました。

感染者がすでに9万人を超えたインドでは、このところ1日に発表される感染者数が4000人前後に上り、感染拡大に歯止めがかかっておらず、政府はこうした状況を受けて、外出制限の期間延長を決めたものとみられます。

その一方、長引く外出制限に伴って、多くの人が失業するなど経済に深刻な影響が出ていることから、政府は先月下旬、段階的に制限を緩和する方針に転じ、18日からは感染の状況をみながら、それぞれの州などの判断で制限の緩和を進めていくとしています。

具体的な制限の緩和策は各州などの判断に委ねられていますが、インド政府は17日、感染が深刻な地域では制限を継続する一方、感染が比較的落ち着いている地域については、大型商業施設や娯楽施設などを除き、商店や事業所の営業を認める方針を明らかにしました。

インドでは感染拡大の収束に依然としてめどがたっていませんが、外出制限によって深刻な影響を受けている国民の生活をどう維持するかが大きな問題になっており、難しい対応を迫られています。