新型コロナウイルスで採用に変化 中央官庁もオンライン活用

新型コロナウイルスで採用に変化 中央官庁もオンライン活用
新型コロナウイルスの影響で、中央官庁もオンラインを使った採用活動に力を入れています。
国家公務員・総合職の来年春の採用に向けた試験は、新型コロナウイルスの影響で当初、先月26日の予定だった1次試験は延期となり、日程は未定となっています。

こうした中、多くの中央官庁はオンラインを活用して、大学生らにPRする活動を進めていて、文部科学省では教育や文化などテーマごとの説明会を、農林水産省では少人数の学生らとの座談会をオンラインで行うなどしています。

このうち原子力規制庁では、職員が個別に学生からの相談や質問にオンラインで応じる取り組みを進めています。

この日は若手の女性職員らが都内の大学院生からの質問に対応し、やりがいについて、「二度と原発事故を起こさないという方向をみんなが向いて仕事をしていて、価値のある仕事と思っています」などと答えていました。

時間はおよそ30分で、大学院生は「移動がなく負担が軽くて助かりました。直接行けませんが、働いている方から話を聞けて、業務への関心が増しました」と話していました。

オンラインでは職場の雰囲気を直接感じてもらうのは難しい一方、交通費などの面で来庁が難しかった地方の学生とも接触しやすいなどのメリットもあるとして、規制庁は採用試験の面接もオンラインでの実施を検討しています。

原子力規制庁人事課の金城慎司課長は「今後、採用でオンラインは必須になっていくと思う。新しい形の採用方法を開拓していきたい」と話しています。