トランプ大統領 新型コロナのワクチン年内実用化へ開発に全力

トランプ大統領 新型コロナのワクチン年内実用化へ開発に全力
アメリカのトランプ大統領は、新型コロナウイルスのワクチンのことし中の実用化を目指し、第2次世界大戦中の原爆の開発以来の大事業と強調して、開発に全力をあげる考えを示しました。専門家は、ワクチンの実用化が来年以降になるという見通しを示す中、トランプ政権の取り組みが早期の開発につながるのか注目されています。
トランプ大統領は15日、ホワイトハウスで新型コロナウイルスのワクチンの開発について、「できるだけ早く開発、製造し、ことし中に配布したい」と述べました。

そのうえで「マンハッタン計画以来、アメリカが経験したことがないような規模と速度が求められる事業だ」と述べ、第2次世界大戦中に行われた原爆の開発以来の大事業と強調して、開発に全力をあげる考えを示しました。

ワクチンの開発をめぐっては、アメリカ政府が全面的に資金を拠出し、認可の手続きも可能なかぎり迅速化することで、ことし中の実用化を目指すとしています。

ことし秋の大統領選挙を控えるトランプ大統領としては、収束への道筋をつけている姿勢をアピールするねらいがあるとみられますが、専門家は、ワクチンの実用化が来年以降になるという見通しを示しており、トランプ政権の取り組みが早期の開発につながるのか注目されています。