学校給食 食材仕入れに影響 栄養面で懸念も 鹿児島 新型コロナ

学校給食 食材仕入れに影響 栄養面で懸念も 鹿児島 新型コロナ
新型コロナウイルスの影響で鹿児島市では学校給食の材料の仕入れが通常どおりできずに品数を減らすなどしていて、保護者からは栄養面を懸念する声があがっています。鹿児島市教育委員会は「異例の事態を鑑みてご理解いただきたい」と話しています。
鹿児島市は、市内合わせて115の小中学校でおよそ5万人の児童・生徒を対象に給食を実施しています。

しかし、新型コロナウイルスの影響で休校になった後、今月11日の学校再開が直前まで決まらず、生鮮食品の仕入れが通常どおりできなかったということです。

その結果、今月11日から20日まで給食センター方式の学校を中心に冷凍食品やレトルト食品を主にした献立で、品数も減らす「簡易給食」にしていて、おかずが1品になるケースもあります。

一部でスープが追加されたものの、1食のカロリーは通常の7割から8割程度だということで、保護者からは懸念の声があがっています。

2人の小学生の母親は「子どもたちの体力や免疫を低下させてはいけないので、栄養が足りない給食には不安を感じる」と話していました。

鹿児島市教育委員会では給食の品数が減っているため、体育などで子どもの運動量に配慮するよう学校に要請しているということで「保護者には心配をおかけし、子どもたちには我慢してもらうことになり申し訳なく思うが、異例の事態を鑑みてご理解いただきたい」と話しています。