大手デパート5月前半売り上げ 80~90%余の大幅減 新型コロナ

大手デパート5月前半売り上げ 80~90%余の大幅減 新型コロナ
大手デパート2社の今月に入ってからの売り上げは、去年の同じ時期に比べて80%から90%余りの大幅な落ち込みとなりました。政府の緊急事態宣言を受けて店舗を臨時休業している影響が大きくなっています。
今月1日から14日までの売り上げは、三越伊勢丹ホールディングスが去年の同じ時期に比べて94%減少したほか、高島屋も81.7%の減少と、それぞれ大幅な落ち込みとなりました。

これは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、先月、緊急事態宣言が出されたことを受けて、三越伊勢丹が首都圏の主力の店舗などで全館で休業しているほか、高島屋も多くの店舗で食品フロアを除いて営業を休止しているためです。

感染が拡大する前に、各社の業績を支えていた外国人旅行者の免税売り上げは、今月1日から14日までの間、三越伊勢丹、高島屋ともに、去年の同じ時期の1%にも達していません。

大手デパート各社では14日、緊急事態宣言が解除された39県にある店舗の営業を再開する動きが出ている一方、宣言が継続している首都圏などの店舗では、食品フロアを除いて休業を続けているところが多く、デパ-トの厳しい経営環境は、当面続きそうです。