新型コロナ「ネコは感染しやすい」飼い方に注意 研究グループ

新型コロナ「ネコは感染しやすい」飼い方に注意 研究グループ
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新型コロナウイルスはネコの呼吸器でよく増え、ネコの間で感染が広がる可能性があることを東京大学などの研究グループが実験で確認したと公表し、飼い方などに注意してほしいと呼びかけています。
新型コロナウイルスはアメリカの飼いネコから検出されたとする報告があるほか、ニューヨークの動物園ではトラやライオンなどのネコ科の動物での感染も報告されていて、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らの研究グループは、ネコがどれぐらい感染しやすいか調べる実験を行いました。

研究グループは、3匹のネコに新型コロナウイルスを接種すると、症状は示さなかったものの、すべてのネコの鼻の粘液からウイルスが検出され、このうち2匹は6日目までウイルスが確認されたということです。

また、感染したネコ3匹がいるケージに、感染していない別のネコ3匹を入れて飼育したところ、3日から6日目までの間に後から入れたどのネコからもウイルスが検出され、感染が広がったことがわかったということです。

こうした結果から研究グループは、新型コロナウイルスはネコの呼吸器でよく増え、接触によってネコの間で容易に感染が広がる可能性があるとしています。

研究グループは、「ネコは明確な症状を示さず、いつの間にかヒトにうつすことも考えられるため、飼いネコを家の外に出すことを控えるなど、飼い方などに注意してほしい」と呼びかけています。