鉄道・航空・宿泊施設の感染防止対策ガイドライン 新型コロナ

鉄道・航空・宿泊施設の感染防止対策ガイドライン 新型コロナ
鉄道事業者や航空業界、全国のホテルや旅館などで作る業界団体は、感染防止対策をまとめたガイドラインを策定しました。

鉄道事業者

このうちJR各社のほか私鉄や地下鉄など、それぞれの業界団体がまとめた鉄道共通のガイドラインによりますと、利用客に可能なかぎりマスクの着用を呼びかけるほか、車内の混雑を避けるためテレワークや時差出勤への協力を求めます。

また、車内の窓を開けるなどして換気を行うほか、定期的に車内の消毒を行うとしています。

このほか特急列車などの指定席では、客どうしが一定の距離をあけて座れるよう、鉄道事業者が予約時に席の配置に配慮するとしています。

航空会社

航空会社で作る定期航空協会がまとめたガイドラインによりますと、機内では乗客にマスクの着用を呼びかけるほか、定期的に消毒を行います。

機内での飲み物などの提供は、紙パックジュースなど、簡素なものにとどめます。

また、空港ビルを運営する事業者のガイドラインでは、チェックインや保安検査場の手続きなどで、なるべく客どうしの間隔を開けて並んでもらうよう工夫するほか、空港施設で利用客がよく触れるところについては、定期的に消毒を行うとしています。

このほか、チェックインカウンターなどでは必要に応じて、飛まつが飛ばないよう透明なカーテンを設置するほか、利用客に体調不良の人がいた場合は、検温を行うとしています。

また、羽田や成田、関西空港など主要な6つの空港では、サーモグラフィーによる搭乗者の体温の計測を引き続き実施するとしています。

宿泊施設

「全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会」と「日本旅館協会」それに「全日本シティホテル連盟」の3つの団体のガイドラインによりますと、宿泊客が入館する際に、発熱などの症状がないか確認するほか、手と指の消毒を依頼するとしています。

部屋までの案内は、スタッフが客を連れて行くのではなく、部屋の位置などが分かる文書などで説明するようにするなどとしています。

また、宴会場やレストランなどでは客に対し、横並びでの着席を推奨するほか、複数の人が同じ瓶などを触るのを防ぐため、お酌を控えることや、杯の回し飲みをしないことを要請するとしています。

鍋料理や刺身盛りは、一人鍋、一人盛りに極力変更することを求めています。

ビュッフェ方式は取りやめることを検討し、続ける場合にはスタッフが代わりに料理を取り分けることや、トングや箸を共有しないようにすることを要請しています。

さらに大浴場では、密集した状態を避けるため、人数を制限するなどの対応を取るとしています。

業界団体は、このガイドラインを加盟施設に周知し、施設の実情に応じて対策を取るよう促すことにしています。