4月の工作機械メーカー受注額 去年比50%近く減少 新型コロナ

4月の工作機械メーカー受注額 去年比50%近く減少 新型コロナ
先月の工作機械メーカーの受注額は、去年の同じ月と比べて50%近い減少となりました。新型コロナウイルスの影響で、企業の設備投資が大きく落ち込みました。
日本工作機械工業会の発表によりますと、国内メーカーの先月の受注額は速報値で561億円となり去年の同じ月と比べて48.3%の大幅な減少となりました。

1か月の受注額が600億円を下回るのはリーマンショックの影響が続いていた2010年1月以来で、10年3か月ぶりの低い水準です。

受注額のうち、国内向けは51.4%減って211億円、海外向けは46.3%減って349億円でした。

新型コロナウイルスの感染拡大で国内外で自動車部品を作る機械が落ち込んだほか、中国を中心にスマートフォン向けの部品を加工する装置も減少したとみられます。

日本工作機械工業会は「新型コロナウイルスの影響で工作機械メーカーは営業活動も制限されていて、今後も厳しい状況が続くと見ている」と話しています。