楽天 1ー3月決算は最終赤字 携帯電話事業の本格参入へ投資増

楽天 1ー3月決算は最終赤字 携帯電話事業の本格参入へ投資増
楽天のことし1月から3月までの決算は携帯電話事業の投資がかさんだことなどから最終的な損益が353億円の赤字になりました。
楽天が13日発表したことし1月から3月までの3か月間の決算は、売り上げが3314億円と、ネット通販の「楽天市場」などが好調だったことから、去年の同じ時期に比べて18.2%増えました。

一方、携帯電話事業の本格参入に向けて基地局の整備などの投資が増えたことから、最終的な損益は1049億円の黒字だった去年の同じ時期から一転して353億円の赤字になりました。

この時期の最終赤字は2002年以来、18年ぶりだということです。

また、4月に入ってからの新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、外出の自粛を背景に、ネット通販や動画配信の事業が好調な一方、旅行の予約サイトやプロ野球などのスポーツ事業で収益が悪化していると説明しました。

このほか、ことし3月に「楽天市場」で始めた、3980円以上の買い物をした場合の送料を無料にする取り組みについて、先月末の時点で全体の80%の出店者が参加したことも明らかにしました。

オンラインで会見した楽天の三木谷浩史社長は「新型コロナウイルスの影響はプラスとマイナスが綱引きをしている状態だ。送料体系については今後も自発的に導入をしてもらえるように出店者に対して粘り強く説明をしていきたい」と述べました。