大漁旗のマスクに注文相次ぐ コロナの収束願って 岩手 大槌町

大漁旗のマスクに注文相次ぐ コロナの収束願って 岩手 大槌町
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東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町では、地域の女性たちが新型コロナウイルスの収束を願って大漁旗の絵柄のマスクを作っていて、全国から注文が相次いでいます。
大漁旗のマスクを作っているのは、大槌町内の女性を中心としたグループ「おおつちおばちゃんくらぶ」です。

このグループは東日本大震災の後、仮設住宅の集会所で行われていた手芸教室がきっかけで結成され、被災した人たちが、さまざまな手芸作品を作ってきました。

先月からは地域の人たちの要望を受けてマスク作りを始め、絵柄は漁師の町らしく、大漁旗をイメージしました。

すると口コミを通じて全国から注文が相次ぎ、すでに100件ほどに上っているということで、メンバーたちはほとんど休みなくミシンを使ってマスク作りを続けています。

価格はサイズによって異なり、税込みで440円から600円で販売されています。

9年前の津波で自宅が流され、父親を亡くした代表の川原畑洋子さんは「震災の後、全国の方から応援を受けて活動を続けてきましたので、その恩返しとしてマスクを作りました。必ず光が見えるので、これを手にとって元気になってほしい」と話していました。