中国 武漢で6人の感染確認 市内全域で大規模なウイルス検査へ

中国 武漢で6人の感染確認 市内全域で大規模なウイルス検査へ
中国で新型コロナウイルスの感染拡大が最も深刻だった湖北省の武漢で、およそ1か月ぶりに同じ団地に住む6人が感染したことが確認されました。武漢の地元当局は、市内全域で大規模なウイルス検査を行うことを明らかにし、再び感染が拡大するのを防ぐため、対策を徹底する姿勢を示しています。
中国湖北省の武漢では、新型コロナウイルスの感染状況が改善したことを受けて、先月8日におよそ2か月半にわたって続けてきた封鎖を解除しました。

しかし、武漢の地元当局によりますと、今月9日におよそ1か月ぶりに新型コロナウイルスの感染者が1人確認され、同じ団地内でウイルス検査を行ったところ、いずれも無症状の5人の感染が確認されました。

最初の1人は89歳の男性で、ことし3月に発熱の症状があったものの、しばらくして治まったため病院には行かず、先月になって食欲がないなどの症状があり、今月、病院で検査して感染が分かったということです。

こうした中、中国の政府系メディアは、12日、武漢の地元当局が市内全域で大規模なウイルス検査を行うと伝えました。

当局は、10日間で、団地ごとに「全員検査を行う」としていて、再び感染が拡大するのを防ぐため、対策を徹底する姿勢を示しています。

中国では今月に入ってからほとんどの日で新たな感染者が10人未満となってますが、先週以降、東北部の吉林省で女性1人の感染が確認されたあと、合わせて16人の感染が判明するなど、時折、各地で感染が広がる事例が出ていて、再び感染が拡大することに警戒が強まっています。